追跡番号の発行や、発送途中の損害・紛失への補償など、大事な荷物を送る際に重宝していた「ゆうパック」。
2018年の3月、ついに「値上げ」されます。
また、一部サービスが改悪されるようです。
競合他社であるヤマトや佐川急便も続々と値上げを発表する中で、サービス維持のためには仕方ないことですね。
とはいえ、いままで安価で利用できていた「ゆうパック」の値上げは痛手です。
この記事では具体的にいくら値上げになるか、また値上げに対する対策をいくつかご紹介します。
※この記事の画像は公式HPより引用しています
▼目次
1,ゆうパックの値上げ/ 改悪
日本郵便がゆうパックの値上げを発表したのは17年10月25日。
18年3月1日に宅配便「ゆうパック」を値上げすると詳細を発表しました。
1-1,なぜ値上げするのか
日本郵便のプレスリリースによると、下記の通り整理できます。
▼背景
e コマース市場の拡大により、個人のお客さまが宅配便を利用する機会が増えた。
ライフスタイル、社会が変化した。
▼対応
「身近で差し出し、身近で受け取り」 をコンセプトとする。
▼ 効果
ゆうパックのサービス改善
人件費単価の上昇等に対応、安定的なサービス推進
社会情勢の変化に伴いサービス維持するための値上げ、というところですね。
1-2,値上げ料金
下記まとめておりますが、料金は「平均 12%」程度の値上げとなります。
郵便局に置かれているチラシに、値上げの具体的な数値が記載されています。
※画像は「東京発」の場合
<表面>
<裏面>
1-3,値上げに伴う改悪
また今回の値上げに伴い、下記のように改悪となる項目も出ています。
①重さの上限を25Kgまでに変更
今までは30Kgまで発送できていましたが、5Kg減の「25Kg」までとなりました。
②数量割引の廃止
今までは同一差出人から10個以上まとめて発送すると値引きされるサービスがありました。
今回からは、その割引が廃止となります。
③お届け済通知の廃止
今までは発送が完了した際に、差出人へ「お届け済通知」が発行されていました。
今回からは、それが廃止となります。
2,ゆうぱっくの改善ポイント
値上げ、また一部サービスの改悪・廃止となるゆうパック。
その分、救済策としての改善ポイントもいくつかあります。
2-1, Web 決済型ゆうパック
クレジットカードで事前決済し、Web上で発行した発送ラベルを荷物に貼れば割安に発送できる新サービス。
・基本運賃から180 円割引
・直近 1年間に10個以上の利用で10%引き
・郵便局、コンビニ、又は「はこぽす」へ持込み発送可能
など、使用するとオトクになるサービスとなりそうです。
2-2, 宛名ラベル作成アプリ
ゆうパックのあて名ラベルを作成できる「無料アプリ」が提供されるようです。
わざわざ記入する手間が省けそうですね。
2-3, 指定場所配達サービス
受取人が不在の際にも、ゆうパックを受け取れるようにするサービス。
受取人が指定した場所、たとえば玄関前・車庫などに配達してもらうことが可能になります。
2-4, 配達希望時間帯の拡充
配達希望時間帯が拡充されます。
新たに「19時~21時」を追加し、合計7区分の時間帯となります。
また、当日の再配達受付の締切時刻も改善されます。
2-5, 郵便局等受取ポイント付与サービス
ゆうパックを指定された受け取りポイント(郵便局、はこぽす、コンビニ)で受け取ることで、ポイントが付与されるサービスです。
初回受取・再配達による受取、受取場所によってポイントは変化するようです。
2-6,その他
歩いて 5 分で受け取り可能な「アクセスポイント」の整備も進めておるようです。
将来的に実現する、という話ではありますが、全国6,000箇所に受取施設を実現するとのことです。
3,今後の対応について
ゆうパックが値上げとなり痛手には変わりませんが、個人で発送する分には他社よりも安価です。
例えば、東京から大阪へ発送する場合、どうなるでしょうか。
「60サイズ」の荷物を発送する場合、950円です。
今までより「13%」高くなりますが、宅配業者の最大手であるヤマト運輸と比較した場合、「6%」安くなるように価格設定されています。
値上げ後も競合より安くすることで、宅配のシェアを拡大する狙いとのこと。
そのため、現状では同様のサービスを利用する場合、ゆうパックを継続した方がよいかもしれません。
※2018/12/4更新※
2018年11月から、ゆうパックが「180円以上値引」となる「ゆうパックスマホ割」がスタートしました。
うまく割引を利用すれば、最低でも年間2,420円以上オトクになりますよ!
4,まとめ
いかがだったでしょうか。
発送料金が一斉に値上げされる中で、その救済方法も各社出されてきておる状況です。
このまま、値上げ後の料金が一般的となるのか、それとも付加価値を与えることで新しい発送の形ができるのか。
今後の宅配業者の動向には注目ですね。
以上、最後までお読みいただき、有難うございました。