バリバリ系大企業からまったり系中小企業へ転職したメリットとデメリットを解説

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私は32歳にして10年間働いた大企業を退職し、中小企業へ転職しました。

転職して1年。大企業から中小企業へ転職することの良さ・悪さを、日々身にしみて感じています。

今回は、大企業から中小企業へ転職するメリット・デメリットを、私の実体験から解説していきます。

この記事に辿り着いた方のほとんどが、転職について悩んでいる方なのだと思います。

私の実体験が、大企業・中小企業の転職に悩む方たちのヒントになれば幸いです。

1,転職したきっかけと理由


私が転職したのは、子どもが産まれ、家を購入してから2ヵ月後のことです。

30代・出産・35年ローン。

相談した友人・先輩からは100%の確率で「転職はやめとけ」と言われましたが、それでも転職に踏み切りました。

そこまで強い意志で転職できたのは、子ども・家族と過ごす時間を作りたかったから。

そして、やりたい仕事(人材コンサルティング)に対し、妻が背中を押してくれたからです。

今いる大企業では、子ども・家族と過ごす時間も限られ、やりたい仕事もできない。

人生を変えるため、大企業から中小企業へ転職する選択をしました。



2,転職前・転職後の変化


転職前に大企業で働いていた頃と、転職後に中小企業で働く現在との変化について比較したのが、下記の図です。

  転職前 転職後
業種 IT・通信系 人材コンサル系
従業員数 10,000人以上 500人以上
年収 700-800万円 500-600万円
残業時間(月) 40-60 20-40
有給消化率 20% 60%
雰囲気 バリバリ まったり

業種・規模・雰囲気ともに全くの別世界へ足を踏み入れたことがわかるかと思います。

注目してほしいのは、年収が200万円近く下がったことと、残業時間が20時間ほど減ったことです。

では、実際に転職前後で感じたメリット・デメリットについて、次項より解説していきます。

3,転職したメリット


バリバリ系大企業からまったり系中小企業へ転職してわかったメリットは、大きく下記3つです。

<転職して実感したメリット>
①自由に使える時間が増えた
②「普通に」有給をとれる
③仕事の裁量が大きい

それぞれについて解説していきます。

①自由に使える時間が増えた

先ほどの図にも書きましたが、1ヶ月の残業時間が20時間ほど減りました。

1年に換算すると、240時間も労働時間が減ったのです。

自分・家族に充てる時間が増えたことで、今までできなかった「家族みんなで晩ごはんを食べる」「子どもとお風呂に入る」ことができるようになったのです。

この時間を確保できるようになっただけでも、転職してよかったと心から思えます。

②「普通に」有給をとれる

「普通に」有給がとれることもメリットとして挙げられます。

バリバリ系大企業の頃は「有給所得=悪」という考えが相当根深いものでした。

発熱程度であれば会社で仕事をしていましたし、ノロウイルスで苦しんだときも、会社や客先からの電話・メールにはリアルタイムで対応していました。

独身の頃はそれでもよかったのですが、子どもが産まれ、家族が本当に大変なときに会社を休めないのは、人生の優先順位が違うと感じ始めていました。

今のまったり系中小企業では「有給所得=労働者の権利」という考えが当たり前。

有給1週間前に1日損失分のリカバリープランを考える必要もなく、休み理由を根掘り葉掘り聞かれることもありません。

妻の帰りが遅くなりそうな日は午後休申請する、特に理由がなくても休みたい日は事前に有給申請する。

このように「普通に」有給をとれることの有難さを、ひしひしと感じています。

③仕事の裁量が大きい

1つ1つの仕事の裁量が大きく、ある程度コントロールしやすいこともメリットとして挙げられます。

大企業の頃は、1つのプロジェクトに対しても大人数で物事を進めるため、期間内に担当作業を確実にこなしつつ、周りと足並みを揃えることが求められきました。

事業が成功しても、それぞれの役割が多岐に渡るため、「本当に自分がこの仕事をやったのか?」と、会社の歯車感が拭えない虚しさがありました。

中小企業はそもそも人が少ないので、1つの仕事に対しての個人の裁量が大きいです。

任せられるぶん責任は大きいですが、ある程度自分のペースで物事を進めることができますし、その分「この仕事は自分がやった!」という満足感も大きく感じられます。

4,転職したデメリット


バリバリ系大企業からまったり系中小企業へ転職してわかったデメリットは、大きく下記3つです。

<転職して実感したデメリット>
①年収が下がった
②企業ブランドが低くなる
③業務が属人的になりがち

それぞれについて解説していきます。

①年収が下がった

先ほどの図でも示したとおり、前職に比べ年収が200万円下がりました

家族の生活レベルは落としたくないので、自分の支出を見つめなおしました。

ランチを冷凍食品にしたり、キャッシュレス決済を駆使してポイント活用したりと、満足度を高めながらいかに節約するかを日々意識して生活しています。

また、自由な時間の一部を副業に充てることで、本業以外の収入源も確保することができました。

節約知識・時間を味方につけることで、前職の頃より収入を高めてやろうと燃えています。

②企業ブランドが低くなる

自分が働く企業ブランドが下がることもデメリットとして挙げられます。

これは大企業から中小企業へ転職した人あるある第1位かと思います。

例えば久しぶりに会った友達に「どこで働いてるの?」と聞かれたとき、前職であれば社名を言うだけで「あのCMの会社ね!」とわかってくれていました。

しかし中小企業の場合、会社の知名度が低いため説明が必要です。

また、オフィス環境についてもガラリと変わりました。

前職は駅直結、高層タワーの窓からコーヒーサーバーが淹れたコーヒーを飲んでいました。

今では駅から徒歩10分、古めのオフィスでドリップコーヒーを自分で淹れています。

今となっては全く気にしていませんが、初めの頃は社会的地位が下がったような感覚に陥った時期もありました。

大企業から中小企業へ転職する覚悟を決めた段階でわかっていることなので、自分の判断と仕事に自信をもって前へ進みましょう。

③業務が属人的になりがち

先ほど、メリットの中に『仕事の裁量が大きい』ことを挙げましたが、逆をいうと業務が属人的になりがちです。

できる人に仕事が集まるのはどの企業も同じですが、中小企業になると人が少ないため、その差がより顕著に現れます。

特に専門的な業務の場合、その人がいないとシステムが回らないという状況も少なくなく、またその人自身も技術を囲い込んでいる(共有しない)節があります。

キーマンを見極め、人間関係を良好に保つ気配りをする面倒さは、大企業の頃より多く感じます。

5,転職の際に利用したサイト

大企業から中小企業へ転職するにあたり、一番時間をかけたのは『情報収集』です。

転職のリスクが高いぶん、転職情報サイト・転職支援サイトはとにかく登録し、寝る間も惜しんで情報収集しました。

その中で、特に信用できた転職関連サイトについてご紹介します。

①転職会議

転職するならまず登録したいのが、『転職会議』というサイトです。

転職会議は、転職者の生の声を聞けるサイトです。

国内最大級(100万件以上)の転職口コミ情報を掲載しており、日本中の企業の口コミが集まっています。

その企業の年収、残業時間、ワークライフバランスまで口コミとしてデータ化されており、情報収集しやすいのが特徴です。

また、大手転職サイトと提携しており、多くの求人をまとめて検索できるのも助かりました。

⇒転職会議の公式HPはこちら

②マイナビエージェント

転職エージェントを活用することで、業界に精通した担当者(エージェント)から話を聞けたのは大きな収穫でした。

担当者と面談し会話することで、自分の転職要望の整理や、他の転職者の動向調査、業界独自の転職のコツなどが聞けたことが、転職に成功した要因の1つだと思います。

他の転職エージェントにも登録していましたが、その中でも特に信頼できたのがマイナビエージェントでした。

いまから転職しようかと悩んでいる方はもちろん、考えが煮詰まってきた方にもお勧めできる転職サイトだと思います。

まとめ

今回は、大企業から中小企業へ転職するメリット・デメリットを、私の実体験から解説しました。

誰もが知る有名企業で安定した年収を得られる生活を捨てるのは、相当勇気が要りましたし、今でも正解だったかどうかはわかりません。

ただ、自分の人生において優先順位の高いものを得られた今の生活に、とても満足しています。

この記事が、転職について悩む方のヒントになれば幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。