地震というのは前触れなくやってくるもので、いつ・どこで・どんな規模の地震が起こるか確実に予測することは不可能です。
ただ、首都直下地震は30年以内に70%の確率で発生すると予測されているのも事実です。
皆さんは、その準備ができていますか。
今回は、いずれ起こる大震災に備えて今やるべきこと5つ、また被災直後にやってはいけないこと5つについてまとめました。
東京都が開設している「東京防災」の「大震災シミュレーション」をもとに解説していきます。
※この記事の一部画像は公式HPより引用しております
▼目次
1,今やるべき5つのこと
大震災に備えて今やるべき最低限のことを、5つにまとめました。
もしものとき、自分や家族の身を守るのは、「正しい知識」「正しい準備」です。
小さな準備が、大きな助けになるかもしれません。
大災害が起きてから後悔することのない よう、この記事を見られた方はぜひ「今から」準備をしてください。
① 日常的に備蓄しよう
大地震が起きた際、 今回の大阪の地震のようにライフラインが止まる可能性があります。
電気・ガス・水道や物資供給が止まると、備えなしでは生活が難しいですよね。
家さえ潰れていなければ、被災後は当面自宅で生活することが想定されます。
つまり、日頃から必要な物を備えておくことが重要です。
とはいえ、馴染みのない乾パンやヘッドライトなどを用意するのはハードルが高いですよね。
そこで最近提唱されているのが「日常備蓄」という考え方です。
日頃利用している食料品・生活必需品を少し多めに購入しておくだけなので、簡単に備蓄ができます。
備蓄すべき最低限必要なものを、下記の通りまとめておきます。
▼食品
・水
・主食(レトルトご飯、麺)
・主菜(缶詰、レトルト食品)
・缶詰(果物、小豆)
・菓子類(チョコレート)
・調味料(しょうゆ、塩)
▼生活用品
・常備薬、生理用品
・ティッシュ等紙類
・ライター
・ゴミ袋
・乾電池
・食品包装用ラップ
② すぐに持ち出せる準備
避難が必要になれば、当面必要となる最小限のモノを納めて持っていく必要があります。
中身は、それぞれ自分にとって必要な物を考え、準備することが重要です。
それらをリュックなどに入れ、すぐに持ち出せる準備をしましょう。
置き場所は玄関の近くや寝室・車の中などであれば、家が倒壊しても持ち出しやすいです。
中身として入れておきたいものを下記の通りまとめました。
それ以外にも、自分にとって必要と感じるモノは事前に確認しておきましょう。
▼便利なもの
・懐中電灯
・携帯用充電器
・軍手
・毛布
・乾電池
・ライター
・水、食品
・現金、印鑑
▼大切なもの
・家族の写真
・本人確認書類(免許証、保険証など)
・お薬手帳
③ 部屋の安全を確認する
地震による負傷者の約半数は、自宅内での家具の転倒・落下・移動が原因で起こります。
家具の転倒・落下・移動の防止対策を行うことで、ケガのリスクを抑えられます。
最低限、下記の防止対策ができていることが望ましいです。
▼すぐできること
・部屋にモノを置きすぎない
・避難経路を考える
・ストーブなどの近くにモノを置かない
▼応用編
・家具を固定具でネジ留めする
・テーブル・イスの滑り止めを設置
・食器棚などにガラス飛散防止フィルムを貼る
④ 家族会議を開こう
被災時にどう身の安全を確保するか、家族で共有しておくことが大事です。
自宅で被災した場合の出口の確保・荷物の準備など、家族の役割分担を決めておきましょう。
また、外出中に帰宅困難になり離ればなれになった時のために、安否確認の方法・集合場所も決めておきましょう。
避難場所や避難経路、自宅の電気ブレーカー・ガスの元栓の位置や操作方法もしっかり共有しておくことが大事です。
⑤ スムーズに情報収集しやすくしよう
携帯電話会社が提供している「災害用伝言板」や東京都が運営している「防災マップ」は、被災時に役立ちます。
事前にケータイに登録し、いざという時すぐ使えるように準備しておきましょう。
・災害用伝言板
・東京都防災HP
・東京都防災マップ
・東京都防災ツイッター
・ネットラジオアプリ
・近くにある公衆電話の位置把握
2,被災直後にやってはいけない5つのこと
地震が発生した際にやってはいけないことがあります。
5つのポイントに絞り、解説していきます。
① 火、電気を使わない
まずは地震が発生した直後には「火・電気を使わない」ことです。
理由としては、地震によってガス管が破れ、部屋の中にガスが充満している可能性があるからです。
そこに火や電気が通ると、爆発する危険があります。
・ライターなど火をつけない
・ブレーカー を上げて通電させない
・電気のスイッチに触らない
地震発生後の二次災害として最も多いのが火災です。
火や電気を使う際は、必ず安全か確認してから使用するようにしましょう。
② 裸足は禁止
窓ガラスや陶器の破片が床に散らばっている可能性があるため、裸足で移動することは避けてください。
足を怪我してしまうと、いざという時に速やかに避難できなくなる可能性があります。
近くにあるスリッパや新聞紙など、足の裏を守るもので移動しましょう。
③ 電話利用は計画的に
被災するとどうしても不安になるものです。
とはいえ、被災直後に不要不急の電話をするのは控えましょう。
電話回線がパンクして使えなくなる可能性があり、本当に命の危険を要する人たちが電話できなくなってしまいます。
自分・家族も無事であれば、地震が落ち着いてから電話を利用するようにしましょう。
④ 救出活動は1人でしない
救出活動は、ひとりではなく複数で行いましょう。
救護に向かったにも関わらず、自分がケガをする可能性があるからです。
声を掛け合い、一人でも多くの命を救えるよう協力し合いましょう。
⑤ 避難に車は使わない
避難に車は使わないでください。
渋滞を生む原因となったり、緊急車両の通行の妨げになる可能性があります。
3,地震発生時にとるべき10の行動
今回は地震発生前の準備、そして地震発生直後にやってはいけないことについて解説しました。
地震が発生してしまったとき、そしてその後の対応についても、事前に知識さえあれば身を守れる可能性が上がります。
下記記事にまとめていますので、こちらも参照してください。
4,まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は地震発生前の準備、そして地震発生直後にやってはいけないことについて解説しました。
ここ日本では地震の頻度が増えてきており、いつまた大震災が起きても不思議ではありません。
いざという時にどう行動を取るべきか、事前に知識として頭に入れておきましょう。
最後までお読みいただき有難うございました。