サウナ・水風呂・休けいのループで整う。
サウナを愛する「サウナー」にとって、至極の時ですよね。
さて、サウナを楽しんでいると、体に赤い斑点のようなものが出た経験はないでしょうか?
まだら模様になるので、慣れていない人からは「これって大丈夫なの?!」とよく相談されます。
実はこれ、サウナーが『あまみ』と呼んでいるものなのです。
今回は、サウナで肌が赤くまだら模様になる理由と『あまみ』の正体について解説していきます。
▼目次
1,赤い斑点の正体は『あまみ』
サウナ・水風呂を楽しんでいると時々あらわれる、赤い斑点で体がまだら模様になる現象。
サウナーたちは、これを『あまみ』と呼んでいます。
しかし、実はあまみの正体を知る人は少なく「あまみが出るのは良いサウナの証拠」「体調が悪いとあまみが出る」など、人によって良し悪しがわかれているのが現状です。
次項からは、あまみがなぜ出るのかという仕組みや、そもそも体に良いのか・悪いのかについて解説していきます。
2,あまみって何?
ここからは、『あまみ』の正体について解説していきます。
①あまみの名付け親は伝説のサウナー
サウナの際に出る赤い斑点を『あまみ』と名付けたのは、伝説のサウナー「濡れ頭巾ちゃん」だと言われています。
濡れ頭巾ちゃんは「整う(ととのう)」の名付け親としても知られており、人気サウナドラマ「サ道」にも出演したサウナブロガーです。
②なぜあまみができる?
なぜサウナと水風呂を行き来すると、身体が赤くまだら模様になるのでしょうか?
それは、血流量と肌色の変化が大きく関係しています。
まず、サウナで体温が上がると、体温調節のため身体は熱を逃がそうとします。
熱を逃がそうと、血管は緩まり、身体は皮膚に近いほうへ血を流すため、顔や身体は赤くなります。
いわゆる「火照った」状態ですね。
逆に、水風呂に入ると対応は下がり、対応調整のため熱を逃がさないようにします。
熱を逃がさないように、血管を締めるため、顔や身体は白くなります。
いわゆる「青ざめた」状態ですね。
サウナ・水風呂を行き来すると、体温調整の変化が急速に起きるため、身体の赤み・白みに「ムラ」ができます。
熱いので血管が緩まり皮膚表面が赤くなった部分と、冷たいので血管が締まり皮膚が白くなっている部分のムラこそが、赤いまだら模様である「あまみ」の正体なのです。
3,あまみは体に良い?悪い?
あまみの正体がわかったところで本題です。
あまみが体に良いのか、それとも悪いのか。
結論は、『どちらとも解釈できるし、どちらにも向かい得る』です。
その理由について、次項より解説していきます。
①体に良いと解釈できる理由
体温の変化による血管運動・血流の促進により「あまみ」ができるのは先ほどの説明の通りです。
以前、サウナで整うことについて記事にしましたが、血管の伸縮により血流がよくなることで、様々なメリットがあります。
①リラックス効果
②デトックス効果
③風邪を引きにくくなる
まず、血管運動・血流の促進によって自律神経が整う(ととのう)ことにより、仕事のストレスによる興奮状態や、身体的疲労からくる痛みの緩和も期待でき、リラックス効果を得ることが期待できます。
次に、寒暖差で血管が伸縮・マッサージされることで、発汗効果が高まります。
新陳代謝がよくなることで、デトックス作用を得ることができるのです。
また、血管の伸縮により血流がよくなることで、体中に酸素・栄養がいきわたるようになります。
温度変化による自律神経の変化に対応する訓練にもなるため、季節の変わり目などで風邪を引きやすい時期に、風邪を引きにくくなるという効果も期待できます。
②体に悪いと解釈できる理由
あまみが出ること自体が体に悪いこと、というわけではないことは先述の通りです。
ただし、あまみを出すために無理してしまうと、健康効果も全くの逆効果となってしまいます。
①無理をする事例
・めまいがする
・目の前がぐにゃぐにゃする
・トランス状態である
②危険な事例
・高血圧
・心臓・循環器系の疾患/持病
・重度の炎症/外傷
・発熱/体調不良
・薬を継続して服用している方
・食後すぐ(1時間は空けましょう)
・お酒を飲んだ後
これらに当てはまるサウナーたちは、自分の健康・命のためにも、正しくサウナを楽しみましょう。
③結論
先ほど、あまみが体に良いか悪いかは『どちらとも解釈できるし、どちらにも向かい得る』と結論付けました。
その理由は先述の通りで、あまみとは「身体の反応」であり、あまみ自体に良い・悪いはあまり関係がないのです。
サウナは身体的にも精神的にも健康促進効果が期待されますが、用法用量を守らなかったり無理をしてしまうと命の危険さえあります。
正しくサウナを楽しみ、正しく「あまみ」と付き合って行くのが最善の方法といえるでしょう。
お風呂・サウナの関連記事
この記事とあわせて読みたいお風呂・サウナのオススメ関連記事についてご紹介します。
自宅でできる温冷交代浴
健康促進、ストレス解消、風邪をひきにくくなる効果が期待できる『温冷交代浴』。銭湯に足を運ばなくても、自宅でできるお風呂&冷水シャワーの温冷交代浴の方法・効果について解説しています。
『整う(ととのう)』とは?
サウナ愛好家である「サウナー」たちがよく言う、『整う(ととのう)』とは何なのか?『整う(ととのう)』状態の解説と、整うメリット、正しい整い方・注意点について解説していきます。
都内オススメ銭湯
実際に足を運んだ銭湯の中で、特にオススメできる都内の銭湯を厳選してまとめています。①清潔感がある
②広々、ゆったりとお風呂を楽しめる
③風呂上がりにゆっくり休憩できる場所がある
④露店風呂、水風呂、その他特徴がある
⑤コスパが良い
風邪を引いたらお風呂に入るべき?
風邪を引いたらお風呂に入ってはいけないとよく言われますが、症状によっては「お風呂に入った方がいい」場合もあります。まとめ
今回は、サウナで肌が赤くまだら模様になる理由と『あまみ』の正体について解説してきました。
サウナを楽しんでいると、体に赤い斑点のようなものが出るので初めは驚く人がほとんどかと思います。
先述の通り、あまみは「身体の反応」なので特に気にしなくても平気です。
正しくサウナを楽しみ、正しく「あまみ」と付き合っていきましょう♪
この記事が、サウナーにとって「あまみ」の悩みを解決するヒントになれば幸いです。
最後までお読みいただき、有難うございました。